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ブレイジング オデッセイ【ブレオデ】:重圧で高クオリティなシナリオが楽しめるRPG

ブレイジング オデッセイ【ブレオデ】

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ブレイジングオデッセイは記憶を失った召魂師の主人公が、辺境の村を中心に記憶探しの旅に出る物語を描くソシャゲRPG。召魂師は、過去の英雄を召喚(ガチャ)する力を持つと、こう書くとありきたりな話に見えてしまうが、このRPGのシナリオは素晴らしい。ソシャゲRPGだと不足しがちな文章力が高く、シナリオ構成力が高い。そして緊迫感を出す戦闘シーン。正直このレベルになると家庭用でも類を見ないレベルの高さだ。

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ブレイジングオデッセイの開発はGumi子会社Fenris。本作がデビュー作だ。Fenrisは主要メンバーの多くが事業停止したネバーランドカンパニーの元社員だ。古くは「エストポリス伝記」シリーズ、DS時代は「ルーンファクトリー」シリーズなどを開発していた。親元Gumi製もう少し絞るとGumi子会社のFuji & Gumi製RPGはシナリオに力を入れており特に誰ガ為のアルケミストとシノビナイトメアはソシャゲ風の試行錯誤こそあれレベルが高いシナリオが楽しめる。たぶん、このF&Gの影響で本体のGumiもシナリオの重要性に気づき、本作が生まれたのではないかと思っている。

ブレオデの重圧感と見応えのあるシナリオ

さて、肝心のシナリオだが、局地的な危機を多くの人たちの助けを借りながら解決する話だ。第一章の話をしよう。(ネタバレ含むので注意)。主人公は記憶喪失となって人間そっくりの人形と共に辺境の地で目覚める。そこは強大なドラゴン(ゲーム中では別の名称があるが、レビューではとりあえずこの名称で)が人間を殺そうと飛び回っていた。主人公はドラゴンを倒そうと決意する。これからドラゴンを倒すまでが第一章の話だ。ただ、この王道物語の何が凄いかと言えば緊迫感だろう。ドラゴンを街に近づけさせないために巫女リーリエは結界を作動。結界の維持で体力が低下し、命の危険もある状態。ドラゴンの住処まで橋を作ろうとするとドラゴンに橋を壊され大工に死者が出る。そんな中で、協力して事にあたる姿。主人公のためにドラゴンの弱点を研究して武器を錬金する少女、ドラゴンの攻撃を防ぐための料理(ステアップ)開発する料理屋、反発しながらも共同戦線をはる帝国の召魂師。そして、情報や現場指揮などでお世話になるギルド。一話一話で物語がどんどん変化していくため、先が気になってしまうのだ。
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そして、一話では地方と都市の教会の軋轢、帝国の腐敗、自治都市と帝国の関係、暗躍する少女など数々の伏線を残して次話に進んだ。とにかく夢中でシナリオを読んだいた。次はある人物の故郷から傷ついた人物が助けを求めに。ドラゴンを倒して一安心かと思ったらまたもや緊迫感。たぶん、シナリオ構成上、緊迫感ある中シナリオを読みながら、だんだんと物語の核心に迫っていくのだと思う。スマホでは、あまり類を見ないレベルの物語だ。

ただ、現時点で回想モードがないのは欠点かな。UIに作ろうとしている気配があるのでいつか実装されそうだけど。

ブレオデのダンジョン探索はサクサク、戦闘もサクサク、まさにシナリオを楽しむためのクエスト

クエストはフィールドをゴールまで目指す形だ。フィールドにはギミックがあったり、敵が配置されていたり。イメージはFFBEとドラクエモンスターズスーパーライトを足して2で割った形かな。フィールドは一画面で見渡せる複数のエリアで構成されている。フィールド内の敵やアイテムは主人公とぶつかるとエンカウントやアイテム入手ができる。フィールド内でも頻繁にイベントが発生する。本作のストーリーは重圧なので、その補助的な面白さがフィールド探索でも味わえる。スマホRPGの快適さに加えてコンシューマーでダンジョンをプレイするような楽しさがある。不評なFFBEのフィールド探索をブラッシュアップしたような形だ。
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戦闘はサクサク。メンバー全員に行動力が決められていて、その行動力がなくなるまで何度も攻撃できる。この方法の特徴は同じキャラが何度も攻撃できる点だ。つまり強いキャラが1体いたら、そのキャラに何度も攻撃を頼るなどの戦法が生まれる。ただし、パーティー全員で均等に攻撃するよりも、同じキャラが2回、3回と攻撃すると行動ゲージの減りが大きい。なのでゲージと相談しながら回復役だけ行動しない…などの攻略方法を考えていくことになる。ボタン1つでどしどし行動するのでテンポがいい。(シナリオ重視のゲームは戦闘のテンポが良くないとシナリオが楽しめないから、この判断は良いところ)
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また、各キャラ、スキルを放つ事ができる。複数スキルを覚えて状況によって変更可能。初期TPが決まっており、敵を通常攻撃で倒すと増え、スキルを使うと減る。HPも含めてクエスト攻略中は戦闘後も数値は反映される。そのため、雑魚戦でなるべくダメージを受けないように立ち回りつつTPを溜め、ボス戦でスキルを連発するなどの攻略方法がある。あと、各キャラのタイプもパワー、ジャマー、ディフェンダー、ヒーラーなど役割が明確に分かれているのも特徴だ。HPや守備力の高いディフェンダーが前衛で敵を引き付けるスキルを使いつつ、ジャマーのスキルでパワータイプの攻撃力を上げて、パワータイプが敵を攻撃…などの攻略が必要となる。あとはソシャゲ定番の属性も火・水・風・光・闇と5種類ある。ユニットタイプが豊富なんだよね。

まあ、問題は全てのタイプをガチャで揃えようとすると運が絡むことかな。gumi製にしては珍しく序盤は10連ガチャを何度かできそうなぐらいには課金通貨を配っているので、ある程度は揃うと思うが。

戦闘はダンジョンを探索するフリークエスト以外にモンスターと戦ってレベル上げだけできるクエストや曜日クエストもある。他、4人のパーティ(計16キャラ)が巨大ボスと戦う協力戦がある。各部位を狙って攻撃して、連携しているなっと感じる協力戦。ただ、素材集めで必須になりそうだけどクリアの時間がかかる欠点も。
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また、PvPもある。4 Vs 4で戦う。これは先攻・後攻がランダムで決められる。これが結構曲者で、相当なレベル差がないと先行でスキルを使いまくって、先に1体でも片づけてしまえば、ほぼ確実に勝利となる。そのため、先攻の有利さはなんらかの救済措置が必要かも。

ブレオデのキャラ強化はじっくりと

さて、シナリオもレベル上げもクエストもサクサクなのがブレオデの特徴だと思う。で、サクサクだけだとゲームが成り立たないのでやりこみ要素もしっかりある。たぶん、シナリオ見るだけなら必要無いけどキャラの強化目指すなら頑張りなさい的なもの。街だ。料理を作って戦闘ステータスの底上げを図ったり、素材から武具を作成したり、市場で素材やアイテムを購入できる。そして、それぞれ市場なら市場でゴルド(お金)を支払ってレベル上げが可能だ。錬金武具や市場のアイテムなどが増加する。gumi製特有なので、過去作プレイ済みならまたか…と思うシステムではある。
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それと同時に恒例なのがキャラの強化だ。合成や進化などはどのソシャゲでもあるが、ブレオデは覚醒がある。これもgumi産ゲームプレイ済みならまたかと思うが同キャラ合成以外に魂の欠片で増えそうな要素だ。(まだ、現在は存在しないけど、魂の欠片集めのイベントがありそう)

なにはともあれ、久々に快作がリリースしたものだ。

ブレイジング オデッセイ(BLAZING ODYSSEY) - Google Play の Android アプリ